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http://j-mediaarts.jp/awards/gland_prize?section_id=2&locale=ja

贈賞理由
インターネットは新しい文化を生み出す基盤となった。私たちはネットに常時接続された端末を持ち歩く生活を選択した。ネットはかつて想定されていた「仮想空間」ではもはやない。近年のメディア芸術では、この情報環境の中で「私たちはどこへ向かうのか?」を描くことが課題だった。これに対して『Ingress』は決定的なビジョンを示すことに成功している。このゲームは、多くの人々が共有している動的な地図に「エキゾチック・マター」という虚構を付加したものだ。この大掛かりな仕組みとシンプルな仕掛けによって、私たちは世界中のプレイヤーたちとともに、再び現実の路上を歩き始めている。2万歩を歩いた日は足が痛むが、翌日は3万歩を歩けるようになる。明日はもっと遠くへ……! さまざまな手段を用いて活動領域を広げてきた私たちは、どこへでも行くことができるのだ。そして、その先々で世界がずっと豊かであり続けてきたという現実と出会う。『Ingress』は日常を旅行者の眼差しで再構築していく。(飯田 和敏)

受賞者コメント
Niantic Labsチームの代表として、今回の文化庁メディア芸術祭での受賞を光栄に思います。歴代の受賞者は、最先端の革新的な手法でアート、エンターテインメント、テクノロジーの領域に関わる人々に大きな影響を与えてきた方々です。そこに名前を連ねることに対しては、興奮を覚えるとともに謙虚に受け止めざるを得ません。 Niantic Labsでの私たちの使命は、フィクションとしての物語と、新鮮な外気を吸えるゲーム体験と、建築やアートや歴史が織り込まれた世界を豊かに紡ぎ出して、インタラクティブなエンターテインメントの領域を、家の中での体験を超えて実世界に広げることです。
そうすることで、すべての『Ingress』プレイヤーが新たな視点で世界やお互いの存在を見ることができるようなきっかけになればと思っています。


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